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タイトル 娘・ブライダル  「一生さびない指輪が欲しい」 タイトル

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2009/03/08
 昨年結婚した娘が、ひょいと夕食をたべに帰ってきた。嬉しいものだ。
 自分たちで、貯金をためてから、結婚式をすると言って、結婚届けを済ませてから、ずいぶん?何ヶ月か待っての結婚式で、そう、貯まったふうでもなかったけれど、とうとう、昨年、家族・親戚・職場の友人仲間を、2人が招き、親としてはハラハラの、でも、とても楽しいステキな結婚式がおこなわれた。

 まだかまだかと、内心、親としては、待っていた結婚式だが、父親は、「バ一ジンロ一ド」とやらを歩く練習をしたのに、とても短い距離で、もう終わり?という顔をしていた。私は、と言えば、父親のことを言えたものではない。ウロウロそわそわ、どうしていたか、どんな気持ちだったかも、いまだに、あまりよく覚えていないのである。

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 一番最後の盛り上がりの、娘から「両親への手紙」を、きいていたときの、バックミユ一ジックが、キロロの『長い間』で、「長い間待たせてごめんね」という歌の意味。仕事が長引いていつも子どもたちに謝りながら子育てしてきた私に、追い討ちを?かけるメロデイ一だったが、あの時は、なんでも嬉しかった。長女で、いつも弟たちの面倒を見ていた娘は、キロロが好きだった。ゴメン。

 時が少したち、こうして写真をみていると、本当に、子どもというのは、どうしてこう、愛おしいものなのか。出産や育ての苦労にも勝る、実に有難い歓びである。勿論、だからこそ心配の種でもあるのだが。(貸衣装の)ウエデイング(このために、貯金してきたのだ・・)を、身にまとい、幸せそうな娘。外へかけゆく娘。そして結婚の誓い、指輪交歓、皆に祝ってもらう二人。どんな人生を、これから築いていくのか、親にはもう知る由もない。

 式の1ヶ月前、二人が会いに来て、娘が「お母さん、私、一生錆びない指輪が欲しいの。安いのは錆びちゃうんだって」と、若い夫さんを横に、私に言った。「それ、いくらするの?」「0十万円」「何を考えてンの!」・・・かくかくしかじか、説教をたれた私。

 夫さんは、すまなさそうな表情。「分かった、あきらめる」と娘は、すぐに折れた。娘たちが、帰ったあと、我が家のゴミ箱に、見たこともない表紙のものが捨ててあったので、取り出してみると、店からもらったであろう分厚いブライダルパンフレット。キラキラ何種類もの指輪が光輝いていた。

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 これだな、しかし愛娘が一生錆びない指輪をつけたい、そういう人にめぐり合えたことを、今日のところは喜ぶだけにして、後でコッソリ説得すれば良かったのに。頭ごなしにガミガミ・・。詫びながら、泣けた。
 式当日の指輪は、後で娘に聞いたら「初めて買ったのを、またピカピカに磨いてもらったのよ!」とケロリ。ほっとした。

 かなわぬ夢があまりに多すぎる現代。高い指輪は、あきらめて正解だったと今でも思うが、絶対にあきらめてはいけない夢もいっぱいあるだろう。妨害もあるだろう。大切な夢、大切な若い二人の未来のためにも、世直し、世直し。 うっとり、もう一度、ウエディングの娘の横顔をみると、なんだ私が、おっぱいをあげていた、赤ちゃんの時、そっくり・・

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