橋下市長に抗議した生徒の気持ち 2013/01/23 　市教育委員会が橋下市長の要求通り、市立桜宮高校の体育系2科の入試中止を決めた夜、「納得いかない」と生徒8人が、学校を訪れた市長に反論し、記者会見にのぞみました。 　私は、テレビでこの報道を聞きました。市長がいきなり結論を、教育委員会や生徒に事実上押しつけているーーおかしい！そういう印象をまず一番に、受けました。 　現に、多数決で採決されてしまったものの、市教育委員会の委員長は、反対。生徒たちも「具体的な理由がなく、私たちの声も十分に聞いてくれなかった」と、訴えています。市長が、学校にいきなり行くというのも、学校現場からしてどうなのか、と言わざるを得ません。 　“オレの言うことを聞け”式のやりかたが、教育に最もそぐわないことを、理解できない市長の姿勢に、私は強い憤りを覚えました。そして、いきなり「受験の機会」を奪われた受験生の混乱した気持ち。影響ははかりしれません。 　命が奪われた今回の体罰を巡る問題の根本的な解決に向けた取り組みが、ようやく始められようとした矢先に、これでは‥‥逆に、現場の努力に水を差すものではないでしょうか。 　橋下市長の今回の措置に、ある教員評論家がテレビで賛意を表明していましたが、これにも違和感をもちました。 　改革どころか逆に解決を遅らせるなど‥‥あってよいはずがありません。 ○関連 ＊この人に教育をまかせるわけにはいきません（三輪定宣ブログ） ＊大阪・桜宮高体育科入試を中止/橋下市長に生徒ら抗議、“受験の機会奪うな”（「しんぶん赤旗」13/01/22付） ＊橋下市長の入試中止要求に批判続々/受験生に罪があるのか　在校生さらに傷つける/大阪・桜宮高体罰自殺事件（「しんぶん赤旗」13/01/21付） ＊体罰なくす討論と共同/日本共産党府委書記長よびかけ/大阪（「しんぶん赤旗」13/01/20付） ＊きょうの潮流/「なぜ僕だけがしばき回されなくてはならないの…（「しんぶん赤旗」13/01/24付）