説明会は大紛糾――県立松戸南高校全日制廃止
写真3枚は、同高校の「学校案内」
2010/07/31
7月31日午前10時から、県立松戸南高校で、全日制廃止に関する第1回目の説明会がありました。今回は、保護者対象でしたが、私三輪は、前日の学校視察に続き、校長の許可了解を得て、参加をさせて頂きました。説明会は、休憩無しで3時間近くに及び、大紛糾でした。
全日制と定時制が併置されて5年目の検証が、見える形でなされないまま、一方的に、応募倍率が高い全日制の廃止だけが押し付けられたのですから、混乱するのは当然です。
学校の先生方の日頃のご努力やご苦労に心からの敬意を表しながらも参加者は、大変活発な質問を相次いで県に寄せ、その殆どに怒りや疑問が込められていました。いかに今回の決定が拙速であったかを、私は痛感させられました。
今回の説明会は、廃止決定(7/21)後、夏休み開始後初めての土曜日の午前という悪条件の中で開かれました。しかし当日出された質問等から、この説明会は今後に活きる貴重な場になると、県議として私は重く受け止めました。
役員や保護者の方たちからは、概要次のような意見が出されました。
@
学校運営がうまくいかないのなら私達だって協力できることがあったかもしれないのに、なぜ何の相談もなかったのか。廃止を決定する前に保護者等の意見を聞かないのは、おかしいではないか。
A
全日・定時を併置にしても運営できると胸を張りスタートさせ募集したのは県自身だった。それなのに、施設も増やさず、なぜ駄目なのかの理由が、今日の県の説明では納得できない。併置は、全国で千葉だけとメリットも強調した責任が県にはある。この点については再度丁寧に説明をすべきだ。
B
三部定時制だけじやなく、全日の応募倍率も高い。それなのに全日制を廃止したら、『この子たちは何処へ行けばいいの?』という問題にも、県は答えていない。“未来の中3の受け皿”が何ら示されてないばかりか、県立矢切高校を始め、統廃合で三つも四つもこの地域から高校が無くされ、不安でたまらない。全日制が減るばかりではないか。
説明会では、「全日制があるから文化祭もあり、お互いに刺激しあっている」との意見も……。
最後に、校長先生が、私の提案にたいして、『中学関係者やOBなどにも参加してもらえる説明会を、ホームページ等でも知らせて、再度秋に開きます』と約束して下さいました。
かって、松戸南高校全日制廃止と知らされた当時の生徒会が、生徒全員から3日間で署名を集めて校長に手渡したことがありました。そのことを今日の会場で私は紹介しました。もちろん、当時と今では学校の形態は違っていますが、原点は同じです。生徒や地域や教員の声や願いが、十分に生かされてこそ、いい学校が出来ます。
秋の説明会は、地域住民を初めとして広く参加できるものにすべき、とあらためて私は思いました。
○関連
*県立松戸南高校全日制が、突然廃止とは!
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