巨大開発に、ため息と怒り−−八ツ場ダムリポ一ト�A 左＝激しく流れる吾妻川、この自然を壊す巨大ダム　　右＝この辺りがダムサイト。家も、温泉も、田んぼも、道路も、鉄道も、すべて底に沈みます。 左＝ダム本体建設の間、巨大な「仮排水トンネル」(直径8メ一トル、全長390メ一トル)を、わざわざつくり、吾妻川の水を迂回させます。　　右＝仮排水トンネル前を前にして、この事業の巨大ぶりに、私は驚きを新たに。 2009/05/15 　いかに、巨大な開発か。約9000億円もの日本一の事業費をかける八ツ場ダム・・・。総事業費は4600億円。それに、関連事業と起債の利息を含めれば、合計負担額は8769億円(国と1都5県合計で)になるのです。 　しかし、水の必要量も下方修正され、普通に雨がふれば、要らないダムだと県当局でさえ認めています。利水・治水の必要性の問題については、繰り返し県議会でも論戦済み（最新は、09年2月議会の小松実代表質問）ですが、日本一ムダ遣いダム建設の現地で私は、怒りが改めて沸きました。 左＝付け替え国道工事です。Ｙ字型の左の白とオレンジの線が見えます。そこまでダムの水がきます。ダムができれば、国道だけが見える状態になります。　　右＝上のクレ一ンと下の車の、小ささをご覧下さい。巨大な山の谷間にダム湖ができるのです。 左＝付け替え県道工事です。上に県道ができあがれば、橋脚と周りのすべては、湖底に沈みます。　　右＝ダムの常時満水位では標高583メ一トルのここまで、水がいっぱいになるのです。はるか、山の上の方に見えました。