団地で「買い物難民」 松戸でも
写真は、いずれも松戸・梨香台団地
2010/08/22
松戸の梨香台団地にお住まいの方から、「団地の中のお店がなくなり、困っています。足腰が痛くて、とても遠くには買い物に行くことはできません」(70歳の女性)……。お一人の声は、多くの皆さんの声であり、これは本当に毎日の暮らしと健康・命にかかわる問題として受け止めた。
◎高齢者6割の団地からスーパー撤退――舟橋・金杉台
県内でも全国でも“買い物難民”が問題になっている。その問題で千葉県内でも、船橋・金杉台で先日、日本共産党議員らが調査しました。8月3日付の「しんぶん赤旗」によれば、「同団地は旧日本住宅公団(現・UR都市機構)が1971年に造成した分譲・賃貸計1542戸」「入居者は3110人で20年間で1600人減少。65歳以上の高齢者が60%以上といわれ、08年12月、団地内唯一のスーパーが撤退し」たのとこと。
現在の団地内には「果物を少し扱う八百屋や床屋など数軒だけ。URにスーパーを誘致してと何度も交渉したが実現していない」、「団地の立地はすりばちの底。周りは急な坂道でバスの便も悪い」と団地自治会関係者が語っていると同紙は報じています。
続けて「毎日が不便で仕方ない。少し先に生協があるが肉や魚、野菜は不十分。バスで船橋駅まで買い物に行くが往復で500円、時間は50分かかる」という同団地の女性(85)の声や、「団地内で買い物をして近所の人と話をするのが楽しみだった。今はそうした場がない」「高齢者向けのバリアフリー化住宅(高優賃)で入居を募っておいて、あとの生活は知らんぷりでは困る」という団地住民の声を伝えています。
団地商店街の空き店舗前に貼られた入居条件のお知らせ
◎高齢者の頼りの綱のお店が閉店――松戸・梨香台団地
松戸の梨香台団地は、11棟に800余の世帯が居住されており、高齢者の方たちも多い。今回残念ながら店をたたまれた魚屋さんは、鮮魚のほか調理した魚・お米・お握りやイナリ、お肉・お菓子・アイス、イチゴやバナナなどの果物を、高齢者やお一人暮らしの方用に少量でも販売し、要望があれば配達もしていたとのこと。そんな暖かい心づくしがなされていたお店の閉店の痛手は大きい。
数年前に、日本共産党うつの松戸市議と共に私も、居住者の方たちと、当時の公団に対し、「店舗用家賃の負担が高すぎる。もっと低くするように」との交渉をした。それだけに、今度の店じまいには、胸が痛む。何とかしなければならない。
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